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手神の核

手神は、日本の「伝統」「文化」「慣習」など、
日本人としての核をかたちづくってきた思想を基にしています。

神社神道や縄文文明に見られる自然観や歴史観を背景に、
それらを日常に寄り添うかたちとしてジュエリーに落とし込んでおります。


デザインは、神職の資格を持つ作り手自身が手がけ、
ひとつひとつ立体としてかたちにしています。

また手神の作品は、手彫りによる原型制作を行うことで、
わずかな揺らぎや表情をそのまま残しています。

それは日本の陶器や茶器に見られるように、
均一ではない造形や微細な変化を「美」とする価値観を大切にし、
身近に置きたくなるような佇まいを目指しているからです。

現代の装いに自然に馴染みながらも、
どこかに日本らしさを感じられるもの。

そして

風光明媚な装飾品として、
日常の中に静かに在るもの。

この価値観を軸に、作品制作に取り組んでいます。

神道・日本文化

日本文化のルーツを辿っていくと縄文時代があります。旧石器時代にはなかった数々の趣向を凝らした土器や装飾品、また祭祀の形跡も残っていることから、この時代から日本の文化文明が本格的に始まったと私たちは考えます。

そして弥生時代など様々な時代を経て712年に元明天皇によって編纂された、全三巻の『古事記』により、日本に神道が定着していきます。 古事記には日本人が慣れ親しんだ昔話の元となる話や、日本人が必ず夜にお風呂に入るなど、私たちの慣習や普段何気なく行っている行動の基盤になっている物語が書かれています。

神道には、はるか昔から培ってきた、日本人の自然信仰や死生観などがふんだんに入っております。

ヒトは長期的な未来予測ができる生物です。だからこそ死を恐れ、自然を畏れ、生を尊ぶことができるのだと思います。これらが信仰になり各宗教の礎となり、日本では神道に成ったのではないでしょうか。

信仰は意思伝達手段の言語と混ざり、その地域の文化形成を長年してまいりました。 現代では様々な地域に様々な出自の人がいることは当たり前になり、ソーシャルメディアなどのネット内コミュニティが形成され、より様々な文化が混ざり変化しています。 そしてまた新しい文化文明が生まれていくことと思いますが、その先も人がヒトである以上、根幹に流れる思考は変わらないと信じています。

つまりこれから先の未来もヒトである以上、「本質」はそう大きくは変わらない。変わらないのだとしたらこれまで祖先が培ってきた文化文明や概念を敬い、それをより良い未来を創ろうとする人たちの為に生かすことが大切だと思います。

私たちは世界中にいるそのような未来の担い手たちへ、風光明媚な装飾品として届け、そのモチベーションの一端を担えることができたらと思っています。

日本のアクセサリー文化と手神

日本におけるアクセサリー文化の歴史は古く、縄文時代に遡ります。この時代に既に日本人はネックレスや腕輪、ピアス(耳飾り)といった装身具を身につけていたことがわかっています。素材は貝や石、動物の牙など身の回りにある物を加工して製作されていました。

神道と関係の深い「勾玉」。実は勾玉は縄文時代から動物の牙などを加工して装身具として用いられていたとされています。その後、弥生時代や古墳時代には翡翠など現代でも見かける天然石を用いて勾玉は使用されてきました。

しかしこの後、世界の装身具の歴史の中でも非常に珍しいことですが、飛鳥・奈良時代以降、日本からアクセサリーの文化は消えることとなります。

ではどれくらいアクセサリー文化が消えたかというと、それは明治時代になり、海外の文化が入ってくるようになるまで、約1100年という長い間、日本からは指輪やネックレスといったアクセサリー文化は消滅しました。また、それ以降もいわゆる海外からの輸入品として宝飾品が入ってきたので、日本独自のアクセサリーの歴史は実は大昔に無くなっていたとこになります。

手神の作品はこの失われた1100年の間、「もし日本にアクセサリーや宝飾品の文化が残っていたら」という、Ifのストーリーの要素も入れております。ハンドメイドや和彫の要素はもちろん、西洋ではキリスト教文化が宝飾品のデザインや製作に非常に大きな役割を施したことから、日本においては神道や仏教がその役割を担ったことも想定できるので、これも手神のデザインの大きな役割を担っています。

失われた1100年、もしその間も日本のアクセサリー文化が続いていたら、きっとこんなデザインで、皇族や武将が身に付けていたのだろうか? そんな想いを馳せながら手神の作品を身に付けていただければ、また違った手神作品の楽しみ方ができ、着用する楽しさが増すかもしれません。

最後に

手神(TEGAMI)という名前には、
「手紙」という意味が込められています。かつて手紙は、人の想いや情報を、手から手へと届けるものでした。

時代が移り変わっても、想いを伝えるという行為そのものは、変わらず存在し続けています。

TEGAMIでは、日本の神話や文化に宿る意味を、現代に生きるかたちとしてジュエリーに落とし込んでいます。

それは装飾としてではなく、身にまとうものとして、静かに寄り添う存在。

過去から未来へ。
遠くから、そして誰かのもとへ。

想いを届けるひとつのかたちとして、
TEGAMIのジュエリーを制作しています。

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